日本は核兵器を作れるのか?
なんか最近、「日本も核兵器を持つべ!!!」なんて一部で騒いでいる人がいる。
そもそも日本には昔から「非核三原則:持たず、作らず、持ち込ませず」が基本で、日本が核保有なんて誰一人考えることが無かった。
ま、某見境の無いお隣さんが、なんとな~くそれなり~に使えるんぢゃないかな~という核兵器を作っちゃったみたいね~ってな報道が流れてから、日本も韓国も核が必要なんでね~べか? ってな話題になっているんですよね。
ってか、そもそも日本に核なんて作れるの?
ってか、そもそも日本が核持ったところで、何か変わるの?
という話題にはほとんど触れられてなく、一部では騒いでいますが、ほとんど握りつぶされている気がしますね~
ってなわけで、なんとな~くこの話題に触れてみたいと思います。
まずは大前提として・・・
「日本で純正核が作れるの?」
ってな話です。
正直、全ての国家が日本純正核を恐れている、というのは大々的に報道されています。
日本の弾道ミサイルなどの技術をあわせれば、アメリカの、使われずにいいだけさび付いている核など及びもつかないものが開発されるのではないか、ピンポイントに局地を最小限に破壊する核が開発されるのではないか・・・なんて言われていますが、実際問題ど~なんだ・・・ってなところです。
まず純正核を作るとしたら、何が必要になるか考えてみると・・・
核を作るための材料、材料を爆弾にするための技術力及び技術者、出来上がった核を実験するための実験場の3つが必要になるわけです。
順番に実現性を見ていってみましょう。
1:材料
核を作るとした場合、必要になるのは、ウランまたはプルトニウムだというのは、わりと誰でもわかっているかと思います。
しかし、実際にどんなものでも核になるのか・・・というと、そうではないんですね。
ウランやプルトニウムは非常に不安定な元素で、何もしていなくても勝手に壊れてエネルギーを放出します。
壊れたウランやプルトニウムは、一応ウラン、プルトニウムと名乗っているものの、壊れる前のものと内部の構成が変わって、特性が変わったりするんですね。
で、こうやって変化する放射性物質は、それなりに安定して壊れづらくなり、エネルギーも少なくなって、核を作るのに向いていないものも存在するんですね。
良い核を(って言い方が適切かどうかわかりませんが^^;)作るためには、原子レベルでそれなりのプルトニウムを用意する必要があります。
ウラン型は・・・濃縮にかかる時間や、プルトニウムより分量と比較したエネルギー量の問題などがあるため、ここでは実現性を考えてプルトニウム型を考えて見ましょう。
で、日本で戦略核向けプルトニウムは作れるのか・・・ですが、そのための基地が、言ってしまえば原子力発電所と再処理場です。
なんと日本には、この2つとも、完全自前で揃ってしまっているのです。
・・・見た目は、ね(^^;
原子力発電所には、大きく3種類の発電所があることは良く知られています。
アメリカやロシアでよく使われている黒鉛減速炉、欧州で主に使われている軽水炉、プルトニウムを主燃料として繰り返し使うことが出来る高速増殖炉です。
で、よく報道されていますが、どれも基本的にはプルトニウムを排出するわけですが、軽水炉だけは出てくるプルトニウムが違っているために、戦略核転移が難しいから某国にもこっちを使え、と言ったわけですね。
そして、日本で使われている原発では、ほぼ全てで軽水炉なわけです(^^;
軽水炉から出てくる使用済み核燃料は、高度な再処理をしたところで、再度燃料として使うためのMOXにするのが限界で、核に転移することは事実上不可能だと言われています。
出来ないことは無いらしいのですが・・・やった国は無いらしいので、日本が最初の国になる?! ってのは、ま~無理でしょうね。
軽水炉から出た燃料を核に使えるレベルまで引き上げを日本で行うために出てくるのが、高速増殖炉なわけです・・・MOXやプルトニウムを焼きなおして、結果としてプルトニウム濃度を高めて核転移を可能にする原発ですが、知られている通り、その実験炉である「もんじゅ」はいまだに停止状態・・・こんな状態では戦略核に持っていけるほどのプルトニウムを取り出すのは、今の時点では無理なわけですね(^^;
ちなみに今日本にあるウランやプルトニウムをぜ~んぶもんじゅで焼きなおして、高濃度プルトニウムを取り出すと、長崎で使われたものと同じ核が数百発作れるとか・・・
ま、燃料なんてアメリカとかロシアあたりに「クレ」言ったら、いっぱい持っているでしょうから手に入れることは出来るでしょうが、そもそも戦略核作るために「クレ」言ったって、くれるわけがないわけで・・・
2:技術力、技術者
では仮に、軽水炉から出たものや、もんじゅで焼きなおしたものが出てきて、ま~何とか日本でも材料がそろいました・・・とします。
ではこいつを早速核にしましょう!
と、なった場合・・・日本にそんなことが出来る人がいるんか? ってな話になってきます。
日本はとかく核技術に関してはトップクラスの能力を持っています。
でないと、とりあえずは動く形になった高速増殖炉を日本の技術力だけで作り上げることなんて無理だったわけですね。
そもそも、核を臨界突破させてエネルギーを放出させる”だけ”なら非常に簡単で、それを実現させる”だけ”なら、核物理学を専攻している大学生修士レベルの卒業論文レベル・・・だそうです。
簡単言っても、核物理専攻の修士ったら・・・普通の人ではどだい無理な話ではありますが・・・(^^;
しかし・・・これを戦略核にするには、別の技術力が必要になってきます。
戦略核にするには、この核の爆発制御をしなくてはなりません。
通常のダイナマイト型の爆弾では、単純に着火して全てが一気に爆発するだけとなります。
プルトニウム型戦略核の場合、このような爆発ではなく、臨界核分裂状態にして大きなエネルギーを放出させるために、核物質を瞬時にそして強力に圧縮をかけることで臨界を超えた超臨界状態を作り、突発的な核分裂により巨大なエネルギーを放出する方式が取られることが一般的です。
これを「爆縮」と言います。
爆縮を本格的にやろうとすると臨界計算を1/100秒それ以下の単位で、かつ猛烈な高精度の爆発計算をしなくては、破壊力は生まれません。
これをうまく制御できないと、落とした爆弾が内部でぷっすん、爆縮のために詰め込んだ火薬程度の爆発で、周囲に放射能を撒き散らすだけ・・・で終わってしまって、結果として破壊力が生まれません。
某国が作ったとされるものは、これが不完全だったために、予想以上の力が出なかったのではないかと言われています。
で、日本にこれが出来る人がいるかというと・・・
そもそも日本では核で爆縮させる使い方なんてしませんので(戦略核作る時だけだから、爆縮のための物理計算なんて使うの・・・)学校では教えてくれないわけです。
爆縮自体はどのようなものかというのは既に漏洩しているので、やろうと思えば出来る話ではありますが・・・同様に、例えば軽水炉から戦略核に持っていけるほどの再処理や、そもそも軽水炉から直接戦略核に持っていこうなんて技術なんて・・・核の平和利用の原則から離れっちまうわけですから、そんなもの研究なんてしている日本人自体が、いると考えては駄目ですね(^^;
他の国で学ぼうとしても、国家機密部分が多分に含まれ、そうそう簡単に留学生に教えてもらえるものではありません。
ま、某国がぷっすんとなったものの、なんとな~く爆縮出来る程度まで研究を重ねることが出来たわけですから(ま、隣のでかい国からの漏洩なのかもしれませんがね)日本でも無理すれば出来るんでね?
ただ、んなもんどこからもリーク無しで一から研究しようものなら、莫大な労力が必要になるでしょう。
3:実験場
米が昔やったみたいに、いきなり実験もせずにポイとか、郊外の漁場にポイとかそんな頭の悪いことなんて、出来るわけがありません(^^;
やるとしたら日本の中で、地下核実験というわけであります。
で、実際に地下核実験やるとしたら、いくら地下でやるとしても、広範囲に放射能の影響が出てしまうわけです。
当然失敗すれば、その地下実験場までもが吹っ飛んで、地形が変わってしまうわけですね(^^;
そして、当たり前ですが・・・休火山など、マグマ活性化の恐れがある場所で実験やろうものなら、爆発に触発されて火山が活性化したりなんて事も考えられるわけですね。
山の上にも人が定住している日本で、日本中どこ掘っても温泉出てくるほどの活性マグマ地帯の日本で、そんなことが可能な実験場作れる場所なんて・・・あるわけがね~~~~~!!!!
せいぜいやれるとしても・・・本土から遠くにある日本保有の島付近に、海下の地下核実験場を作るという、日本だけにしか出来ない芸当でもやらない限りまず不可能でしょう。
ま、日本の裏技としては、猛烈なコンピュータ技術力でなんとな~くこう作ったら爆縮成功するから、こいつは使える! ってシミュレートしてやればいいのでしょうが、そもそもシミュレートってのは、実際の実験情報があって、その上でこう作ったら~って答えがでてくるわけで、実験情報ゼロの日本でシミュレートしたところで信憑性あるのかYO~ってことになるわけで(^^;
ただでさえ日本で作ったソフトはいい加減なんだし・・・(問題発言!)
ま~とりあえずずらずらと並べてみたわけですが・・・
そのあたりの他国や日本内部で騒がれている「日本が本気出せば、戦略核はごそごそはい! で出来てしまう」というようなことは、ほぼ無理でしょう・・・
最低でももんじゅの稼動と技術者の育成と平行して、実験場の建設を全て平行して行って・・・とやると、最低でも数年、よほどアメリカとかからの技術提供でもない限り猛烈な時間が掛かってしまうわけですな。
そもそもアメリカからの技術提供なんてあるんなら、完成された核でも船ごともらってきた方が早いやん・・・って事も考えられるわけですね。
ま~何を言いたいかというと・・・どんな方法取ったところで、
日本が核を持つなんて、非現実的杉!
それが牛丼のようにほいほい出来ると思っている政治家も他国も、アホ杉!
・・・次に続く・・・
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